本格日系レストラン
2013年 06月 03日
KLには、日本食レストランが、数えれないほどあります。
私たちは、ネイティブの日本人なので、実はローカルや韓国系といった”なんちゃってレストラン”かどうか、お店の名前やメニューの作り方などから判断がつくので、この手のお店にわざわざ入るということは、ほとんどしなくなりました。
では、どういうところで外食するかというと、最近では、もっぱら日本ぽい洋食屋さんやイタリアン、ラーメン屋さんなどばかり。日本人が手掛ける本格的B級グルメですね。
日本の味を求めて・・・がテーマになっています。
この、お気に入りのお店達。日本でも、超有名店がKLへ進出している場合が多く、資本や、出店手続き等の難しさが連想されます。
おいしい日系レストランが増えることは、在住日本人にとっては嬉しい限りですが、ひとたびお店に入ると、やはりそこで働いている人は、ほとんど移民も含めたローカルスタッフばかり。
ちよっと淋しい気になりますが、明るいローカルスタッフから、”ヘンなアクセントで、”らしゃいませ~”とか”まっせ~”と言われると、ついつい笑ってしまいます。
ところで、知り合いから聞いたのですが、これらの日系レストランへは、オープンしたての時期に行くべしなんだそうです。
なぜかというと、オープニング時は、日本からスタッフがたくさん来ていろいろ指導するけれど、軌道に乗ったら、あとはローカルに任せて、ほとんどの日本人スタッフは帰らざるを得ないらしく、そうすると、だんだん味が変化していき、日本人のお客さんの求めるものと違ってきてしまうんだそうです。
そういえばよく利用する有名なラーメン屋さん、ここにはいつも、珍しく数人の日本人スタッフがいて、元気いっぱいに迎えてくれるのですが、たまたま周辺が閑散とする日曜日にいったところ、彼らはお休みのようで、ローカルスタッフだけ。出されたラーメンのスープが冷めていてガッカリでした。
また、昨日行った、お気に入りのとんかつ屋さん、開店後数か月(?)ですが、今回は、明らかに味が劣化していました。
衣が、びちゃっとして、中身も火がやっと通った感じです。次行くのがためらわれる程。
もちろん、以前はいた日本人スタッフの姿はありませんでした。
きっと、こういう事なんですね~。
いくら職人さんが、目を光らせても、きちんと教えようとしても、どうしても、ゆる~い態度の人達のようですね。
日本のラーメン店ののれん分けのような、超体育会系とは無縁なメンタリティーなんだろうな。きっと。
ローカルスタッフへ教育は、さぞ大変なことでしょう。
ところで、これらの本格的な日系店、お値段も当然高めなのですが、お客さんの多くは、ローカル(主に華人)で、日本人は少数派です。
この光景からも、今さらながら、この国の人達は、どんどん豊かになってきているんだなぁと、実感させられます。
そして、そのような光景を見ることは、私にとっても幸せなことでもあります。
舌の肥えたローカルのための日系レストラン。
時代は変わってきています。