1周年 (いいね、KL)
2013年 11月 08日
今から約2年前、マレーシアを移住先として考え始めた理由は、実は、かなり消去法。
おおかたの日本人が求める諸条件を満たし、ビザの問題をクリアしようとすると、諸先輩方が言うように、最後まで残ったのがマレーシア、というわけです。
なので、”マレーシアに住みたい”というより、”マレーシアなら住めるかも”といった方が正確だと思います。
思えば、旅行といえば、たいていヨーロッパを目指し、アジアには大して興味もなかった私達。
けれども、視察のために訪れたクアラルンプールの街で、その魅力に、予想以上に引きつけられてしまうことになるのでした。
初めて訪れたKLは、様々な人たちが行き交う、とにかく活気がある街でした。
若い人が多い。 3~4人の子供を連れた家族もたくさん。
移民、観光客、留学生を含めると本当に国際色豊かなところでした。
それに、街は建設ラッシュ。
景気が良いとはこういうことなんだ~と実感。
”明日は今日より良い日”と皆が信じているような空気があり、人々が穏やかで幸福そう・・・・。
長引く不況の下、閉塞感の漂う東京から来た私たちには、眩しいくらいに、そう映りました。
それにしても、近代的なのにどこか懐かしい・・・。
日本の高度成長期って、きっとこんな感じだったのかも知れないな。
潜在的な記憶を呼び起こさせられるような不思議な感覚は、マレーシアの人たちの表情に、当時の純朴な日本人の姿が重なったからなのかも知れません。
"クアラルンプールって、住みやすいかも"
直観的に感じるものがありました。
なんというかアウェイ感がない。
アジア人としての血が目覚めたような気分になりました。
その後、異文化、異次元のクロスロードで、都会志向の私達は、図らずも”癒しの体験”をしてしまうことになります。
東京と変わらない近代的な表情と、立ち遅れた路地裏的な表情の二面性を併せ持つ大都会。
今どきの小学生の二男は拒否反応を示しましたが、旧市街や中華街のような新興国独特の風情にも、まるで自分の知らない親の世代や自分の子供時代を垣間見るごとくセンチメンタルな気持ちになったり、ひたむきに生きている姿に尊敬の気持ちが湧いてきたり・・・・。
決して、その中に混ざり溶け込むことは無いのだろうけれど、同じ街で共存していく面白さ、親しみやすさ。
自分の置かれている環境を常に意識し考え、時に交差し触れ合い・・・・そんな刺激のある生活をイメージした時、”住んでみたい”と思うのに、さほど時間は必要なかったように記憶しています。
ワンダーランド・クアラルンプール。
気に入りました。♡