Breeze in Malaysia

ミャンマー人の美容師さん

KLにいると、いわゆる外国人労働者と言われる人が、いかにたくさん働いているかが分かります。
危険な工事現場にはさすがに女性はいませんが、ウエイトレスなどのサービス業には、東南アジアからの出稼ぎ女性が多いですね。

また、あまり表面に出て来ないところでは、住み込みのメイドさんとして働いている人も、相当数いると思います。
ここが、実はトラブルの絶えない領域のようで、メイドさんというと、”信用していたのに被害にあった”というようなお話をよく耳にしますが、それは日本人のような”やさしい”ご家庭に多いケースかも。
劣悪な環境で働かされているメイドさん達もかなりいるようで、同じ女性として本当に胸が痛みます。



さて、私の身近なところには、ミャンマーからの美容師さんがいました。
いましたと過去形になったのも、先日美容室に行った際、めずらしく姿が見えなかったものだから、”今日はお休みなのかな~”と思っていたところに、実は辞めて国に帰ってしまったと聞いたからです。
”彼女が?どうして急に?”とにわかには信じがたい思いでした。


美容師のインターンとして働いている人には、今までもミャンマーからの女性が多かったのですが、おおむね好印象な人ばかり。
純朴でシャイで、まるで一昔前の日本人のように(?)大和撫子っぽい人が多いんです。


私が大好きだったそのミャンマー人のスタイリストさんは、中でも仕事ぶりがピカイチで、いつも、どんな時でも、一生懸命に働いているのが印象的でした。
担当してくれている間も、いっさい手を抜かないので、私が褒めたりすると驚いたような表情を見せて、”I'll do my best”と言っていました。
まだ若い彼女でしたが、母国を離れで一人暮らしのようだったので、あまりプライベートに立ち入ることは控えていました。
それでも、雑談として休日の過ごし方などを聞くと、嬉しそうにいろいろと話してくれて、”飛行機代が高いから、里帰りは出来ないの”って、言ってたっけ。
芯が強くて、決して弱音を吐かないタイプ。
真面目に働く彼女の表情には、そんな性格が滲み出ていました。




他の美容師さんに辞めた理由をきいてみたところ・・・。
どうやら、彼女にはミャンマーに残して来たまだ小さいお子さんがいたらしく、”一緒にいる時間が欲しいから帰りたい”という申し出があったそうです。

その理由を聞いたとき、私は心底納得してしまいました。
際立つほど一生懸命働いていた理由が、ようやく全てわかったような気がしたのです。
彼女には守るべき人がいたから、あんなに頑張っていたんだなぁ・・・と。

”KLで高い技術を身につけたら、将来ミャンマーで自分のお店が持てるかもね!”
という私に、”うん♪何時の日かわからないけど。”と笑って答えていた彼女。
本当は、”子供のために頑張ってるの”と言いたかったのかな。

彼女が一人でマレーシアまで働きに来た目的が、スキルを習得するためだったのか経済的な理由だったのか、今ではもう分かりません。
でも、未だ内戦の続くミャンマーに子供を残して来た彼女が、母親として下した決断は、私には十二分に理解できる気がしました。

人は生まれる国を選べず、様々な事情を背負って生きているのですね。


美容院に行くたび、当分は彼女の姿を探してしまいそうです。
もう会えないのはちょっと寂しいけれど、どうかミャンマーでお子さんとお幸せにね。。。

by JKJasmine | 2016-03-03 00:00 | 思うこと | Trackback
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