トミーさんのベーカリー 2
2014年 06月 03日
先日に続いて、トミーズ・ベーカリー。
今回は、カフェのレポートもあります。
ベーカリーの外に、簡単なテーブルが出ているだけのカフェですが、少し前まで、地元の人らしきチャイニーズ系のグループが、賑やかにおしゃべりしていました。
ローカルの知人によると、中華系とインド系マレーシア人の居住区は、隣接して存在しているんだそう。
このベーカリーも、インド系レストランやサリーのお店が並ぶ、ショップロットに入っています。
サンドイッチをイートインしてみました。
サンドイッチの種類は、とても豊富。
バンをトーストするかどうかも、聞いてもらえます。
日替わりメニューもありました。
この日は、スウェーデン産サーモンのバケットのサンド。
ショーケースの下段に、サンドイッチが積まれているのですが、中身が見えないため、最初はチャレンジですね。
大きい包みが、食パンを使ったサンドでした。
上段は、タルト系のケーキとキッシュ。
イートインといっても、お皿もなしの簡単なカフェです。
けれども、アイスコーヒーもアイスティーも、オーダーしてからの作り立て。
トミーさん自ら、こちらの好みを聞いてくれました!
(これは、マレーシアではフツーのことではありません)
ツナとトマトのサンドイッチです。
(なんと、これでも、半分の量です!)
パンは固めで、いかにも栄養価がも高そうでした。
たっぷりのフィリングも、素材の味がしっかりわかるもので、かつ水っぽくなくて、とっても美味しかったです!!
日本のふかふかの白パン&マヨネーズたっぷりのフィリングのサンドイッチとは、全くの別物!
ボリュームはあっても、しつこくないため、どんどん食べられてしまいました。
お水は、あまり見かけないブランド。
他にもジャムや紅茶など、トミーさんのおススメのものが、並んでいました。
こちらのベーカリーでは・・・
イーストを”工業製品”ととらえ、極力使用しない製法で作っている減イーストのものと、天然酵母のものと、2種類パンを作っています。
最近、健康上、小麦の摂取を出来るだけ控えて、体調の変化を感じ取っている私には嬉しい製法のようなので、期待して訪ねていきました。
小麦の”品種改良”やドライ・イーストにより、パンの大量生産が可能になった現在。
確かに、粉を選び、長期発酵をさせ、手作業でパンをこねて焼くという作業は、ビジネスとしては、非効率的であり、量産も出来ないことと思います。
HPによると、そんな時代にあっても、トミーさんというベーカーは、依然として頑固なまでに、この過程に拘り続けている方のようです。
パン作りにかける彼の情熱が、ひしひしと伝わって来ます。
確かに、バンは硬めだし、クロワッサンも、私が今までに食べたものとは”別もの”でした。
オープン当初は、”硬すぎて、親に与えられない”とのクレームもあった・・・との記述もありました。
けれども、彼は人の評価やお店の評判など、全く気にならないんだそう。
自分の作りたいものを作り続ける、まさに職人気質の人ですね!
好き嫌いは別れるかも知れませんが、私がKLで訪れたベーカリーの中では、最も個性的といえるかな。。。
時代に流されず、商業主義に走らず、自分の道を貫いているあたりが、ヨーロッパの人を中心に、熱狂的なファンがいる所以なのだと感じました。
きっと昔のパン、本来のパンというものは、このように硬めで酸味もあり、何よりも栄養価の高いものだったのではないかと思うのです。
どんどん形を変えてしまったパンに、自分達が慣れっこになってしまっているのかも。
フワフワで、口の中でさっと溶けてしまいようなパンが、なんだかお菓子の一種のように感じられて来ました。
もっと近所に、こういうお店があったら嬉しいのにな。。。
デザートは、家で待つ息子たちへのお土産。
” 美味しそうなデザート!”
アーモンドとバナナのタルト。
プロバンスで買ったお皿にのせていただきました。
田舎風で素朴な味。美味しかったです!
細い方のバケット。カナッペ向けかも。
硬くて、酸味が強いです。(翌朝は、カチカチになっていました・・・)
ずっしり重たかった!
デザートは、どれもクセがなく、安心して食べられる優しいお味でした♡
Tommy Le Baker specialises in pre-ferments and long fermentation processto nurture the taste and to achieve
the full nutritional potential of bread using what the nature has provided to his baker.